月曜日の16時30分~17時30分は思考力アップクラスです。
国語・算数・理科・社会、子どもたちは様々な科目を学校で学びますが、全てに共通するのは「思考すること」です。
なぜ、どうして、どうやって。
1つ1つの疑問についてじっくり「思考する」力こそ、全ての勉強の原点になります。
思考力アップクラスでは、1回の授業の中で「全体の思考」と「個別の思考」の二種類に取り組んでいます。
「全体の思考」では、ボードゲーム等を使った戦略思考やチームワークを学びます。
例えば「スコットランドヤード」。
これは、実際の地図の上を怪盗役のプレーヤー(1人)が逃げ回り、他のプレーヤーが捜査官となって追いかけていくゲーム。ただし、怪盗の居場所は明らかにされず、捜査官には「移動に使った手段」だけが教えられます。
ここでは、怪盗の足取りを推論していく能力、他のプレーヤーと力を合わせる能力、怪盗役は他のプレーヤーの裏をかく能力が求められます。
この日は小2の男の子が「怪盗」、他のプレーヤー(6年生、5年生、2年生、そして先生)が捜査官役でしたが・・・
見事に逃げ切られました(笑)
学年によって差があまり出ないのも、「全体の思考」時間の特徴です。
また、同じゲームを繰り返すことでどんどん思考が深まっていき、よりハイレベルな戦いとなっていきます。その緊張感、勝つ喜びや負けた悔しさが次へのステップとなります。
「個別の思考」では、それぞれがプリントやタブレット、知育玩具等を用いた個別課題に取り組みます。
右の方で取り組んでいるのは、「グラビティメイズ」。
指示通りにボールを転がすための道すじを、様々なブロックを組み合わせて作るゲームです。
使うブロックは指定されているものの、それを「どう組み合わせるか」「どこに置くか」は何も示されていないため、何度も何度も試行錯誤しながらゴールまでの道を探ります。
時には模範解答以外の正解を見つけることも(笑)
「個別の思考」ではその子その子にあった課題が提示され、落ち着いて思考することが求められます。様々な課題に対して納得いくまで考え尽くす姿勢を養います。
不思議な表現になりますが、「思考力」というのは育てるものではなく、ただ「思考することに慣れる」ものだと考えています。
1+1のような答えのハッキリした問題は、現実社会には多くありません。
答えの分からない問題に対して思考することをあきらめず、「自分にとって」の考えや答えを導き出せること、それを発表できること。そういった力こそ「思考力」と呼べるのではないでしょうか。
思考力アップクラスを通して、考えることに慣れ、様々な問題に自ら取り組む力を身に着けてほしいと考えています。